英検1級の単語、皆さんどのように取り組んでいますか?
英検1級の単語は、難しいし何より量が多いんですよね…。
英検準1級に受かってから、英検1級の勉強に取り掛かった時に
となることがほとんどではないかなと思います。
※英検準1級について
実は、英検準1級までのレベルというのは最難関レベルの大学を目指して英語を勉強してきた人にとってはそれほど勉強しなくても通ることが可能なレベルなんですね。
実際に僕の生徒さんの中にも高校生の間に英検準1級を取得する子は少なくありません。
(僕の高校生時代には到底考えられなかったことではありますが…汗)
僕もいまから3年前に英検1級取得を目指して奮闘していたころ英単語学習には本当に苦労した覚えがあります。
しかし、その中で僕なりに英検1級の英単語を攻略する方法が見えてきました。
しかも、僕が本当に不器用だったからこそ
誰でも実践することができて
成長している実感が沸く方法だと確信しています。
では見ていきましょう。
目次
①英検準1級と英検1級で必要とされる英単語の数の違いを確認
英検1級の単語を勉強しはじめる前に、最終的にどのくらいの英単語を覚えないといけないのかをイメージしておくと良いと思います。
わかりやすくするために、英検準1級レベルの英単語の数と比較しておきましょう。
級 | 最低個数 | 最高個数 |
英検準1級 | 6500個 | 8000個 |
英検1級 | 12000個 | 15000個 |
英検準1級の方から見ていきましょう。
英検準1級の最低個数は『6500個』。
これは大学受験で最難関レベルを目指してきた子は十分到達している可能性のある個数です。
また準1級の最高個数は『8000個』。
ここまであれば少なくとも語彙力という意味で英検準1級で困ることはないように思います。
では次に英検1級の方を見ていきましょう。
英検1級の最低個数はなんと『12000個』。
英検準1級の最低個数『6500個』と比べてみても約2倍の差があることが分かると思います。
最高個数に関しても同じように約2倍の差がありますね。
つまり、英検準1級に合格してから英検1級の英単語のレベルにまでもっていくには約2倍の英単語を学んぶ必要があるといけないことになります。
と思った方!このタイミングで諦めないでください!
確かに英単語学習は時間がかかるものですが、暗記分野ですから人によって差が生まれない分野でもあるんです。
つまり『やればやるだけ必ず自分の力になる』ということです。
数が多くてもちゃんと確立された方法論がありますし、コツコツ進めていくことでいつかその膨大な個数を終えられる日が来ます(^^)
これから紹介する方法を通して、ぜひ英検1級レベルの語彙を攻略しましょう!
単語の覚え方に関してはこちらの記事で書いていますので、こちらを参考にしてくださいね。
②まずは英検準1級レベルを極めよう
英検1級を目指すにも、まずは準1級のレベルの英単語を仕上げていることは必須条件になると思います。
たとえ英検準1級を持っていたとしても、合格ラインぎりぎりで受かっている場合準1級のレベルの英単語が完璧になっていないことも少なくありません。
と思った方は、焦らずにまずは準1級のレベルを完璧にしましょう。
もし準1級のレベルを完璧にしないまま、英検1級の学習に進んでしまうと知らない単語が多すぎて逆に非効率な学習になってしまうと思います。
英検1級合格に向けて本当に成果の出る勉強をしていくために、まずはここからはじめましょう!
英検準1級の英単語をおさらいするのに便利なテキストは以下の2つです。
(1)英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書)
1冊目のおすすめは、英検主催の旺文社が出している『パス単』です。
定評のある英検の問題集を多数出している旺文社の単語帳だけあって、英検準1級の単語を復習するには最適なものになっていると思います。
良い点と注意点を以下にまとめます。
良い点
- 頻度順に『出る度A』『出る度B』『出る度C』に分かれていて、頻出順に押さえられる。
- スマホで使うことのできるアプリが充実しており、併用することで学習効率が上がる。
- 英検2級でも出てくるような単語も結構載っているので、昔の単語の復習になる。
注意点
特になし。
『パス単』シリーズは、過去問を研究しているだけあり本当に試験によく出る単語が収録されています。
また、頻度順に単語を分類しているところも、よく出る単語から復習できるのでうれしいところですよね!
旺文社の『パス単』シリーズの僕の気に入っている点は、何といってもアプリが充実しているところなんですよね。
無料のアプリもあるのですが、僕は本気で学習したいなら有料版のパス単アプリを買うことをおススメしています。
なぜなら無料版のアプリだと、単語の意味が確認できないなどやれることが少し限られてしまうからです。
どうせなら環境を整えて勉強した方がいいので、思い切って有料版を購入してほしいなと思います。
有料版のアプリを購入することで
- 単語・例文の音声を音源がなくてもアプリ内ですぐに確認できる。
- 単語帳を持ち歩かなくてもいつでも、単語帳があるのとまったく同じように勉強できる。
- 覚えていない単語だけストックでき、まとめて確認できる。
などいいことづくめです。
僕はアプリ内ですぐ音声が確認できるところと、わからない単語だけストックできる機能をかなり重宝しました。
それだけで学習効率が飛躍的に上がったと感じています。
是非、単語帳とアプリを併用して効率の良い勉強をしていってくださいね!
次に2冊目の紹介です。
(2)出る順で最短合格! 英検準1級 語彙問題完全制覇
値段 | 1944円 |
発売日 | 2014/10/31 |
対象 | 英検準1級の単語の最終確認をしたい人 |
カバー範囲 | 英検準1級レベル |
収録数 | 全501問 |
おススメ度 | ★★★(とってもオススメ!) |
旺文社と並んで、最近英検関連の書籍で良書を出してくれているジャパンタイムズ社の『出る順で最短合格! 英検準1級 語彙問題完全制覇』です。
これは上の単語帳が終わった後に、最終確認の問題集として使うと良いと思います。
良い点と注意点を下にまとめます。
良い点
- 品詞ごとになっており、頻度順に『A』『B』『C』に分かれている。
- 左ページに問題、右ページに解答というレイアウトになっていて、サクサク進めることができる。
- 全部で501問載っていて、量的にも十分。すべて選択肢まで含めて覚えたら2000語程度になる計算。
注意点
特になし。
この問題集の良いところは、そのレイアウトのシンプルさです。
大学受験の英文法の参考書で言うと『NEXT STAGE』や『スクランブル』のように
左ページに問題、右ページに解答という形になっていて非常に使いやすいんですね。
使いやすさというのは勉強のモチベーションにも関わってくるので非常に大事な要素になります。
また問題数も501問と豊富で、英検準1級の語彙問題の最終確認にはぴったりです。
ちなみに、ジャパンタイムス社が出している英検準1級の英単語帳『単熟語EX』もあるのですが、これも素晴らしい単語帳です。
値段 | 1944円 |
発売日 | 2016/6/1 |
対象 | 英検準1級の単語を網羅的に勉強をしたい人 |
カバー範囲 | 英検2級~英検準1級レベル |
収録数 | 単熟語1920語 専門用語480語 |
おススメ度 | ★★(オススメ!) |
しかしアプリが『パス単』シリーズの方が充実しているので、アプリも併用して使いたい方は『パス単』をおススメします。
アプリにこだわらない方は、自分の好みで『パス単』か『単熟語EX』を選ぶと良いと思います。
③英検1級レベル準備編
準1級の語彙レベルを覚えたら、いよいよ英検1級の語彙の勉強に入ります。
英検1級の語彙対策の最初の1冊目のおススメとしては、準1級の時と同様『出る順パス単1級』です。
値段 | 1836円 |
発売日 | 2012/3/16 |
対象 | 英検1級の単語の学習したい人 |
カバー範囲 | 英検準1級~1級レベル |
収録数 | 英単語:2100個 英熟語300個 |
おススメ度 | ★★★(とってもオススメ!) |
パス単をおススメする理由としては、準1級のところでも言いましたが『アプリとの併用ができること』です。
とにかく単語は隙間時間があれば見るようにしたいものなので、単語帳だけでなくアプリも併用して勉強できるようにしておいたほうが良いからです。
この1級のパス単も頻度順に『出る順A』『出る順B』『出る順C』そして最後に『英熟語』という風に並んでいるのですが
『出る順B』まで押さえると、英検1級の長文問題に取り組めるレベルになると思います。
『出る順C』と『英熟語』まで押さえると、英検1級の語彙問題で25問中17問程度は正解できるようになるのではないかなと感じます。
とにかく、英検1級の語彙対策は『パス単1級』を軸に進めていくと間違いないと思います!
単語の覚え方・進め方は先ほどもご紹介しましたがこちらの記事を参照してみてくださいね。
④英検1級レベル実践編
『パス単1級』の勉強がある程度進んだ人は、次に実際に出題された問題を解いていきましょう。
問題集は準1級の時と同様、『ジャパンタイムズ社』のこちらの問題集を使います。
値段 | 2052円 |
発売日 | 2015/5/1 |
対象 | 英検1級の単語の学習したい人 |
カバー範囲 | 英検1級レベル |
収録数 | 全540問 |
おススメ度 | ★★★(とってもオススメ!) |
単語帳の中で覚えた単語を問題で解くことによって、しっかりと覚えていることができているかの確認になりますし
アウトプットすることによって、記憶の定着度が格段に上がります。
もし、この本が終わってしまったあとにもう少し問題をやりたくなったら、『旺文社』からも同様の問題集が出ていますのでそちらをプラスでやると良いと思います。
『英検1級語彙・イディオム問題500』という問題集です。
値段 | 1728円 |
発売日 | 2006/3/1 |
対象 | 英検1級の単語の学習したい人 |
カバー範囲 | 英検1級レベル |
収録数 | 全500問 |
おススメ度 | ★★★(とってもオススメ!) |
ジャパンタイムス社のものと比べると少し年度が古いですが、逆に英検1級の語彙対策を昔の年度までさかのぼってやれるということで非常に有益な問題集だと思います。
⑤英検1級レベル完成編
いよいよ最終仕上げです。
ここまで終わったら実際の英検過去問題や予想問題集を使って、自分がどの程度の点数を取れるかを確認しましょう。
使う問題集は以下の2冊がオススメです。
値段 | 2484円 |
発売日 | 2017/2/27 |
対象 | 英検1級の実際の過去問を解きたい人 |
カバー範囲 | 英検1級レベル |
収録数 | 過去問題6年分 |
おススメ度 | ★★★(とってもオススメ!) |
値段 | 1836円 |
発売日 | 2017/3/27 |
対象 | 英検1級の傾向と英検1級レベルの予想問題を解きたい人 |
カバー範囲 | 英検1級レベル |
収録数 | 筆記7回分 リスニング2回分 |
おススメ度 | ★★★(とってもオススメ!) |
『パス単』をちゃんと覚えていて、上記の語彙問題集をしっかりこなしていれば最低でも『25問中15~17問』は正解できるようになっていると思います。
もし正解できなかった場合は、復習が足りていないと思われるので『パス単』の習熟度を上げることと『語彙問題集』をもう一度解きなおして抜けがないか確認してみてください。
後は過去問の中でわからなかったものも一緒に覚えておけば、さらに語彙力を増やすことができ鬼に金棒です!
おそらくそれを続けていくだけで、語彙問題で20点くらいをとれるようになってくると思います。
全体の流れとしてはこのような感じです。
- 単語帳で暗記する。
- 語彙問題集で穴を埋めながら確認していく。
- 実際の過去問・予想問題集で最終確認する。
- 問題に出てきた単語や熟語をインプットし続ける。
成果が出るにはある程度の時間がかかりますが、コツコツやることで必ず実を結ぶのが語彙学習です!
是非実践してみてくださいね!
いかがでしたでしょうか。
英検1級の語彙対策は、それまでの語彙対策に比べ確かに難しい単語も多くなりますし、時間もかかります。
しかし、この記事で紹介した参考書群を順番通りに使っていけばきっと突破口が見えてくるはずです。
相談等ありましたら、コメント欄かお問い合わせにてお気軽にお知らせくださいね。
それでは、おおぐしでした。