高校からの英文法の壁をこえよう~中学英語から脱却するおすすめ問題集3選~

みなさん。こんにちは。大串智紀(おおぐしともき)です。

以前の記事で「高校からの英文法の壁をこえよう~中学英語から脱却するおすすめ参考書3選!」をお届けしました。見ていない方は、まずはそちらをご覧ください。

その記事の中で「英文法は参考書を読むだけではなく、問題集も並行して解く方がよい」という話をさせていただきました。

(正確には問題集を解く方がアウトプットの練習を手軽にしやすいという意味で、問題集を解く方法をお勧めさせていただいています。僕自身はほかの方法でもアウトプットは可能だと思っていますが、それはまたの機会にお話ししますね。)

英文法の参考書を読むだけだと、本当にわかったかどうかいまいち確信が持てなかったり、ふわふわとした状態で学習が進んでいってしまうことがあります。

参考書を読んだ後に問題集を解いておくことによって、自分が本当にその文法事項を理解しているかの確認ができ、なおかつ補足的な知識も得ることができます。

というわけで、今回は「高校からの英文法の壁をこえよう~中学英語から脱却するおすすめ問題集3選」をお届けします!

高校からの英文法の壁をこえよう~中学英語から脱却するおすすめ問題集3選~

高校英文法基礎パターンドリル (シグマベスト)

気になる方はこちら

  • 値段:1058円
  • 出版日:2013年8月1日
  • 出版社:文英堂

<対象>

中学3年生~高校生の英文法を中学レベルに戻ってやり直したい人。

<良い点>

  1. 名の通り、中学内容を含めた基礎の基礎の演習からはじめてくれている
  2. シンプルな問題構成で、1項目あたりそれほど時間もかからないため取り組みやすい
  3. 薄い問題集であるため、すぐに1周することができる

<注意点>

  1. 基礎から始まってはいるが、説明がさほどないため別途参照するための参考書がほしい
  2. 薄めの問題集なので、問題演習量に少し不安が残る。あくまで最初の1冊として使いたい

実は、英文法の問題集は高校レベルになると4択形式のものが増えて、中学校のワークのような『簡単な説明⇒自分で実際に英文を書く問題演習』構成のものが少なくなるんです。

高校でもらうワークなどは比較的この中学校のワーク形式のものも多いので、僕が高校生の生徒さんを指導させていただくときには、学校採用のワークをそのまま最初のテキストとして使いことも多いです。

高校で採用されているワーク以外でこの形式をとっているものはあまりないなか、この問題集はまさに中学校のワーク形式を採用しており、『簡単な説明⇒選択問題⇒整序(並び替え)問題⇒英作文問題』という段階ごとの問題構成となっていて、非常に進めやすいです。最後に英作文でアウトプットできるようになっているのも非常に良いですね。

しかも、高校生用の問題集にもかかわらず「be動詞」からはじめてくれている丁寧さ…。

「高校から英文法に躓いてしまった」という方や「中学の途中から英文法はなんだか苦手」という方にまさにうってつけの問題集ではないかなと思います!

※余談ですが、日栄社の出している問題集は中学校のワーク形式のように自分で実際に英文を書く問題演習のものも多くあります。日栄社の問題集は、あまり知られていないものでも内容が濃く、コストパフォーマンスが高いものも多いので、「日栄社の英語問題集シリーズ」も今後の記事で取り扱う予定です。

②土曜日に差がつく英文法 (1)(2) (河合塾SERIES)

気になる方:(1)はこちら (2)はこちら

  • 値段:それぞれ864円
  • 出版日:2003年12月1日
  • 出版社:河合出版

<対象>

高校1年生~3年生の高校用の英文法問題を大量にやりたい人。

<良い点>

  1. 『あっさりとした説明⇒大量の問題演習』で十分な問題演習量が確保できる
  2. 分野ごとに細かく分かれているので、取り組みやすい
  3. 絶対に押さえたい基本問題が繰り返し何度も出てくるので、基本が定着しやすい

<注意点>

  1. 説明がさほどないため別途参照するための参考書がほしい
  2. 問題演習量が膨大なため、1周するのに時間がかかる
  3. 答えが簡潔なので、わからないところを質問できる環境で使うのがベスト

こちらのテキストはそんなにメジャーなテキストではないとは思うのですが、とてもおすすめのテキストになります。構成としては、先ほどの①の高校英文法基礎パターンドリルと同じように中学校のワークに似たような形式です。

このテキストの特徴は、とにかくその問題演習量の多さ。同じ高校生用の英文法問題集でここまで問題量が多いものは見たことがありません。しかも、本当に押さえておきたい内容に関してはくり返し形を変えて問題が出題されるので、嫌でも身につくようになっています。この点が非常に素晴らしいです。

①と②をどちらもやることで高校範囲の文法事項を網羅することができるはずです。この『土曜日に差がつくシリーズ』は①~⑤まであるのですが、基礎固めという点では①~②で十分だと思います。

 

これが入試に出る!英文法・語法問題ベスト400

気になる方はこちら

  • 値段:1242円
  • 出版日:2012年5月1日
  • 出版社:学研教育出版

<対象>

高校1年生~3年生で4択の英文法問題に慣れたい人。

<良い点>

  1. 入試によく出る大事な英文法の問題が400問コンパクトに集めてある
  2. 解説も類書に比べ、よくまとまっていてわかりやすい
  3. 別冊の『要点ハンドブック』でポイントをすぐに確認できる

<注意点>

  1. 『高校英文法基礎パターンドリル』くらいの内容はしっかりと理解したうえで取り組む必要がある
  2. 正解以外の選択肢も、なぜ不正解だと判断できるのかくらいまでやりこむと良い

最後に、4択式の問題集の紹介です。高校用の4択式の問題集で有名どころはNEXT STAGEUPGRADEといったような問題集だと思います。

これらの問題集ももちろん良いのですが、英文法の問題以外に熟語、発音・アクセント、語彙問題などが含まれているので分厚く1周するのにどうしても時間がかかってしまいます。

また英文法の部分の解説も(特にUPGRADEは)どちらかというと簡素な方なので、あまり4択に慣れていない人が一人で進めていくのは難しいのではないかなと思います。

その点、今回紹介する『これが入試に出る!英文法・語法問題ベスト400』は頻出の英文法の問題と最低限の動詞と形容詞と副詞の語法の問題しか掲載していないので、気合いを入れれば1週間~2週間で1周することも全然可能です。また戸澤先生の本はすべてそうなのですが、解説はわかりやすく書かれており、自分でも進めていきやすい問題集だと思います。

基本の1冊を終えた後に、4択の問題集の1冊目としておすすめの参考書です!


いかがでしたでしょうか。

英文法は、参考書を読むだけでは「なんとなく理解した」という状態になってしまうことが多いので、ぜひこれらの問題集を使ってアウトプットをしてみてください。きっと新たな発見がありますし、より理解が深まると思います!

この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

おおぐしでした。

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