英単語、みなさんはどのように取り組んでいますか?
僕が指導させていただいている生徒さんの中にも
「どれだけ頑張っても英単語が覚えられないです…」
「英単語を見るだけで拒否反応が出て…」
というようなことをおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
しかし、やはり英単語を暗記することは
大学受験をするにしても、英検やTOEICの資格試験を受けるにせよ
絶対に避けては通れないことだと思います。
そこで、今回は僕が英検1級の勉強をしていた時にも使っていた方法を
シェアしたいと思います。
今回は「英単語をできるだけ短期間で覚えていなかければいけない!」
という受験生や資格試験を受ける方に向けての記事となります。
(※人によって英語学習の目標が違いますが
「英単語をどんどん覚えていきたい!」
という方はぜひご覧ください。)
今回シェアする方法を忠実に真似ていただければ
英単語学習は今までより確実に成果が出ます!
それではいきましょう。
目次
【受験生必見】英検1級に受かった僕が語る、絶対に成果が出る英単語の覚え方
①前提条件としてお話しておきたいこと
具体的な方法論に入る前に少しお話しておきたいことがあります。
それは以下の二つです。
- 1日にどのくらいの時間を英単語学習に割くべきか
- 1日につきどのくらいの個数をやるか
まず①についてですが
よく「英単語を覚えられない…」という生徒さんに
僕が聞くことがあります。それは
「どれくらい英単語の学習に時間をかけていますか?」
という質問です。
そうすると大体において
「空き時間になるべくやっています」とか
「1日15分~30分です」という返事が返ってきます。
一日にどのくらいの単語量をやりたいかにはよりますが
例えば「1日50個ずつ」とか「1週間で200個」とかそういったペースで進めていきたい場合
その時間ではそもそも絶対足りないんです!
1日50個なら、早い人でも30分はかかりますし
前の範囲の復習などもどんどん入ってくるので
30分~1時間以上はかかってしまうものだと思います。
単純に単語学習にかけている時間が少なすぎる場合
方法論をいくら改善しても
単語数はなかなか増えていかないと思います。
「英単語学習はある程度時間のかかるものだ」という風に
初めのうちから認識しておいてほしいなと思います。
でも、ここで「ああ…やっぱり時間がかかるのか…」と思って
ネガティブにならないようにしてくださいね。
英単語学習はたしかに時間はかかりますが
それは基本的にみんな同じです。
みんな同じように、等しく時間がかかるものなんです。
つまりしっかり取り組めば「才能に関係なく成果が出る!」ということ。
自分がやればやっただけ返ってくるという意味では
非常にやりがいのあるものだと思います。
次に②についてですが
これも、なかなか単語が進まない生徒さんに
「英単語を毎日何個くらい進めていますか?」
というと
「大体15個ずつくらいです…」というような回答が返ってきます。
英単語学習においては
「英単語は少ない数でも確実に覚えていくのがよい」
とよく勘違いされるのですが、実は違います。
仮に1日15個やっていくとして
2000語収録した英単語帳を進めていくとすると
2000÷15≒133(日)ということになり
単語帳を1周終えるだけで133日かかることになってしまいます。
もし本当に全部復習しながら完璧に覚えていくなら
受験まで時間がある高校1年生の人や
試験までに時間がある方なら
この方法でもOKかもしれません。
でも基本的には単語帳を1周するのに4か月以上かけるのは
効率が悪いやり方になってしまうと思います。
英単語を覚なければならない期間に
制限がある方に関しては
覚えていく英単語の個数の基準としては
1日50個以上は最低でもやってほしいなと思っています。
では具体的にどのように勉強をすすめていくかを
見ていきましょう!
②こまめに復習できるやり方を構築する!
英単語学習で陥りがちなこととして
「とにかくどんどん前には進んでいる…しかし全然復習が進んでいない」
という状態があります。
「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか?
これは昔ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスという方が発見した
記憶の忘却に関する理論で
人間はどれだけ一生懸命に覚えたことでも、なんと
「20分後には42%」・「1時間後には56%」
「1日後には74%」・「1週間後には77%」
のことを忘れてしまう!というのです。
つまり自分と暗記の相性が良いもの以外は
1日後にはほとんど忘れてしまうんですね…。
これを防ぐためには
「覚えているものとそうでないものをチェックなどを付けることによって分けておく」
ことと
「とにかく苦手な単語はこまめに見る」
ことが非常に大事です。
そこでどのように復習していくかを具体的にお話しします。
<1日50個英単語を進めていく場合>
基本的に1週間を区切りとして考えていきます。1週間で250個やることを目標にします。
※注意:【英語→日本語】で1語につき1つの訳が出ればとりあえずはよいと思ってください。他の意味や派生語などもチェックしていると、時間がかかりすぎてしまうためとりあえず見出し語だけを最初は覚えていきます。
- 1日目:1~50を30分~1時間かけてじっくり覚えていく→寝る前に軽くでいいので見直して覚えにくいものにチェック
- 2日目:1~50を軽く見直す→51~100を上記と同様に覚えていく→寝る前に軽くで良いのでその日新しくやった範囲を軽く見直して、覚えにくいものにチェック
- 3日目:1~100を軽く見直す→100-150を覚えていく→上記と同様
- 4日目:51~150を軽く見直す→151-200を覚えていく→上記と同様
- 5日目:101~200を軽く見直す→201-250を覚えていく→上記と同様
- 6日目:1-250の中で自分が覚えていないものをチェックして、覚えていく
- 7日目:6日目と同様に覚えていないものを覚えていく
つまり「1日目~5日目までは少しずつ復習をしつつ前に進めていき、6~7日目でその全範囲の復習をもう1度する」という感じになります。
この方法でやっていただければ
こまめに前の復習をすることができるので
せっかくやった単語をほとんど忘れるということがない状態で
進んでいくことができます。
単純計算で1か月1000個進むことができるので
普通の単語帳なら2か月で1周することができますし、
この1周は復習をせずにどんどん前に進めてしまった
1周よりもかなり効率の良い1周になっていると思います。
ぜひ、このやり方で進めていってみてください。
③どうしても覚えられない単語対策(1)例文を見てイメージをつかもう!
ある程度単語帳を進めてくると
どれだけ頑張っても、どれだけ見直しても
どうしても覚えられない単語っていうのが出てきます。
そういう時はまず
「例文などでどのように使われているかを見てみる」
のは非常に有効です。
例文の中での使われ方を確認してみることで
ぼんやりしていたその単語に対するイメージがはっきりして
記憶しやすくなったりします。
最初から例文などをしっかり参照しながら
勉強していけるのが本当は良いのですが
それもすべてやっていると時間がかかりすぎてしまうので
なるべく早く単語を覚えなければならない時は
あくまで暗記ができないときの補助剤として
使っていくとよいと思います。
④どうしても覚えられない単語対策(2)自分専用の「ゴロ」を作ろう!
例文を見ても全然覚えられない…
そういう時には「自分専用のゴロ」を作ってしまうのがオススメです!
例えば、受験によく出る英単語で「correspond」という単語があります。
これはよく「correspond to~」で
「~に一致する」という意味で使われます。
これを覚えられない受験生の子達に
「correspond はね…
【これスポーンと(correspond to)一致する】
って何かがかっちりハマるイメージで覚えるといいよ」と伝えると
すぐに覚えることができることが多いです。
こんな感じでゴロを自分なりに作ってしまうのはありだと思います。
自分でゴロを考えた方が身に付きやすいので
本当は自分で考えるのが一番良いのですが
自分でなかなか考えられないという人は
ゴロの書いてある英単語帳を参考にしてもよいと思います。
ゴロで一気に覚える 超高速英単語センター1800 (東進ブックス 大学受験)
⑤どうしても覚えられない単語対策(3)語源を調べてみよう!
それでも覚えられない単語は「語源」を調べてみましょう!
実は英単語にも、漢字で言うところの「偏(へん)と旁(つくり)」にあたる
「接頭辞・接尾辞・語根」というものが存在します。
これを学ぶことで語に対するイメージが沸いて
覚えやすくなることがあると思います。
例を挙げると
皆さんご存知の「project」という単語ですが
意味としては以下のようなものがあります。
project (名詞)(動詞)
(名詞)計画・企画
(動詞)①~を計画する・~を見積もる ②~を投影する、映写する ③突き出る
このほかにも意味がまだまだあります。
こんなにたくさんの意味があると覚えれないと思うかもしれませんが
語源で学ぶとすっきりするんですね。
実は「pro」というのは「前方・前」ということを意味します。
そして「ject」というのは「投げる」ということを意味しているんですね。
つまりprojectの基本イメージは「前に投げる」ということなんです。
たくさんある「project」のそれぞれの意味が
この「前に投げる」というイメージにつながっていますよね。
計画・企画は「その期日より前もって投げるイメージで立てるもの」だし
投影するというのも、文字通り映像などを「前方に投げて」いるんですよね。
こんな感じで英単語暗記が楽になることがよくあります。
語源を知りたい方は以下の本を参照してみてくださいね。
いかがでしたでしょうか。
冒頭でも言いましたが、英単語に才能は関係ありません。
誰でもある程度の時間をかければ必ずできるものだと僕は信じています。
ぜひ、今回紹介した方法を使って
「英単語の壁」をこえてみてください。
この記事が皆さんのお役に少しでも立てれば幸いです。
では、おおぐしでした。
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