みなさん、こんにちは。おおぐしです。
前回の記事で、英検2級の長文対策についてお話しさせていただきました。
読んでいない方はまずはそちらからご覧いただければと思います。
さて、今回は「英検2級の英作文・リスニング対策」についてお話していきます。
英作文もリスニングも、自分でやろうとしてもなかなかどのように取り組んでよいのかわからないことが多いと思います。
どのように勉強すればよいのか、具体的にお話しいたしますので是非参考にしてみてくださいね。
【受験生必見】英検1級の僕がオススメする英検2級の勉強法~英作文・リスニング編~
①英作文対策編
<英検2級の英作文の出題形式について>
まずはじめに、英検2級の英作文がどのような形式で出題されるかを確認しましょう。
- まずあるトピックが与えられ、それに対するポイントが3つ与えられる。基本的にそのトピックに対して賛成か反対かを答える形式。
- その与えられたトピックについてポイントを参考にしながら80~100字で理由を2つ含んだ形の英作文を書く。
- ポイントは必ずしも参照しなければならないというわけではなく、自分なりの観点からトピックについて論じてもよい。
ざっくり説明すると以上のようなものになります。
英検の公式サイト(気になる方はこちら)で過去問が出ているのですが、最新版である2017年5月実施分過去問を見てみるとテーマとポイントは以下のようなものになっています。
TOPIC: Today, more and more young people are starting their own companies. Do you think this is a good idea?
(トピック:今日、ますます多くの若者が自分で会社を始めるようになっています。あなたはこれを良い考えだと思いますか?)
Point: Experience / Freedom / Income
(ポイント:経験/自由/収入)
こういったテーマについて、自分なりの意見を80~100字で英文を書いていくということになります。
<英検2級の英作文で最低限気を付けるべきこととは>
英検2級の英作文というと
「難しい語彙や表現などを使って書かなければいけないのではないか。」とか
「内容面でクォリティの高いものを書かなければ点数がないのではないか」という心配をされる方がよくいらっしゃいます。
しかし、僕の経験上では全くそんなことはありません。
気を付けるべきポイントとしては以下の3つです。
- 簡単な単語や文法を使うようにして、文法・構文面で間違いのない英文を書くようにする。(難しい文を無理やり使おうとしなくてOK)
- introduction(導入・立場を明確にする)⇒ body2つ(理由2つ)⇒conclusion(主張の繰り返し・結論)の構成は絶対守ること。
- 内容面では、クォリティの高いものを書こうとしなくてよいので、内容に矛盾がないようにすることだけは徹底的に気を付ける。
この中で最低②と③は絶対に守って英作文を書くようにしましょう。ここができているだけで、点数はある程度もらうことができます。
逆に言えば、極端に点数が低い方は内容面で矛盾がある(最初で賛成といっているのに途中で反対ともとれる意見を書いてしまう、など)
構成がちゃんとしていないのではないか、と疑ってほしいなと思います。
では具体的な勉強方法に入っていきましょう。
<英検2級英作文の必勝法>
英作文というと、皆さんはどのようなイメージを持たれますか?
おそらく「自分で英文を作り出して書く!」という風に思っている方が多いのではないかなと思います。
しかし、違います。
仮に英単語・英文法・英語長文をやっていたとしても英作文で使える表現が思いつくようになることはないですし、自分でスラスラ英文が思いつくようになることはありません。
では、どうすればよいのでしょうか。
僕は「英検の過去問や対策問題集、もしくは他のライティング本やスピーキング本から使えそうなものをストックしておき、それを使う」のが一番良いと思います。
2級の英作文に関しては注意点②の通り
「introduction(導入・立場を明確にする)⇒ body2つ(理由2つ)⇒conclusion(主張の繰り返し・結論)」の構成を守ると書きやすいのですが
実は「introduction」「body」「conclusion」それぞれのなかでよく使われる便利なフレーズが存在します。
それぞれのよく使われるフレーズに関しては以下の本に載っているので是非参照してみてください。
【CD付】7日間完成 英検2級予想問題ドリル 新試験対応版 (旺文社英検書)
また以下のサイトでもいくつか便利な表現を紹介してくれています。
↓
まずはこれらの中から「introduction」「body」「conclusion」それぞれで使えるフレーズを自分が気に入ったやつだけ覚えてそれを使うようにしましょう。
これだけでもかなり武器になります。
また、よくある定型パターンを使う以外にもやってほしいことが一つあります。
それは「模範解答の中から、汎用性の高そうな表現を探して自分なりの表現集を作っておく」ことです。
たとえば、僕が昔よく使っていたフレーズであげると
「The time to V~ is now(いまこそV~すべき時だ)」や
「S need(have) to make every effort to V~(SはV~するようにあらゆる努力をすべきだ)」
などです。
これはあるどちらもある英作文の解答例から抜き出してきたものだったのですが、自分的には汎用性が高かったのでよく使わせてもらいました。
このように表現をそのまま覚えて使えるようにしておけば、SやVの部分を変えるだけでよいので文法を間違えるリスクも下がります。
みなさんも以下の英検2級の過去問や7日間完成の問題集から使えそうなフレーズを自分なりに探してみて
まずはいくつか覚えるようにしましょう。
2017年度版 英検2級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
ここまできてから、英作文を書き始めればかなりスムーズに勉強を進めることができるでしょう。
少なくとも、何も思いつかないということはないはずです。
「典型表現パターンを覚える⇒自分にとって汎用性の高い表現集を作って覚える⇒実際に書いてみる」
この手順ですすめていけば、きっとうまくいきます!ぜひ参考にしてみてくださいね。
②リスニング対策編
リスニング…なかなか僕たち日本人にとってはハードルが高いものですよね。
勉強法が分からないという方も少なくありません。
しかし、そもそもリスニングができない原因とは何なのでしょうか?
僕は以下のようなものが主な原因だと思っています。
- 自分が想像している音と、実際に発音されている音が違うため認識できない。
- スピードが早くてついていけない。
- 知らない単語や熟語があり、そもそも読んでもわからない。
僕自身もそうだったのですが、高校生までの英語学習ではあまり「音声面」の指導がしっかりなされないことも多いです。
そのため、単語の発音がそもそも間違っていたり、リンキング(単語と単語がつながって個別で発音するときとは違う音を作り出すこと)が認識できない、ということがよくあります。それが原因として起こるのが①です。
また②に関しては英文読解の能力にもかかわってくるのですが、文法訳読式で勉強をしているとどうしても後ろから読む癖がついてしまう方も多いです。
そうなるとゆっくり返り読みをする癖がついてしまい、読まれている英語のスピードについていけないという状態が生まれてしまうといった感じです。
③は単純に単語や熟語量の不足に原因がありますね。
では、これらをどのように解決すればよいのでしょうか?
リスニングに関しては僕はいつも以下のようなシンプルな勉強法をおすすめしています。
- とりあえず、実際に問題を解いてみる。その中であやふやなものにはすべてチェックをつけておく。
- 答え合わせをして、あやふやな問題のスクリプトと日本語をチェックしながらもう1度聞いてみる。その際、文字と聞こえ方が一致しないところや早くて聞き取れないところにチェックをつける。
- 聞き取れなかったところは、音声を流してそれの後を追うように聞こえたとおりに何度も音読をする。CDがなくてもOKになったら自分なりに滑らかに音読できるようになるまで音読を繰り返す
基本的にはこれだけです。
一度自分で解いてみてわからないところをはっきりさせたうえで、もう一度英文を意味を確認したうえで音声を聞き自分の頭の音と実際の音のずれを修正する。
あとはそれを音読をすることによって、その音を自分の中にしみ込ませる&前から読んでいく練習をする。
この作業をしていくだけで、確実に聞ける英文の量が増えていきます。
解く問題集としては、上記で紹介した過去問と7日間の問題集で基本はOKだと思うのですが、それでも足りない方は
「英検2級リスニング問題120 (英検分野別ターゲット)」を使って演習量を増やしてみてください。
きっと効果が出ると思います。
いかがでしたでしょうか。
英作文とリスニングは勉強法が分からずどうしても後にまわしてしまいがちですが
英語を将来使っていけるようにするためにも必要になってくる部分ですので
今回紹介した方法を使って、ぜひ勉強をはじめてみてほしいなと思っています。
2次試験対策については、また今後の記事で取り上げさせていただきますね。
この記事が少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。
おおぐしでした。
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